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法務ナレッジの早期習得と業務効率化を両立 少人数体制で進める契約レビューと導入の工夫

法務ナレッジの早期習得と業務効率化を両立 少人数体制で進める契約レビューと導入の工夫

LegalOn 運輸・交通

広島電鉄株式会社

経営企画室 伊達友香 様 経営企画室 石橋美祐 様

POINT
  • 法務課題:法務専任部門がなく、少人数体制で年間150件超の非定型契約を対応する中、審査精度と負荷の両立が課題。
  • 導入経緯:契約審査経験の浅さへの不安と既存ツール更新を背景に、トライアルで操作性と精度を検証し、初心者でも一定品質を保てる点を評価し導入を決定。
  • 導入効果:審査スピードとレビュー精度の向上に加え、関連法令参照による教育効果を実感。約200件の契約データ蓄積により、知識と審査品質の継続的向上を実現。
  • 活用事例:全契約をレビューにかけ、条文検索で過去案件を横断参照。LegalOnテンプレートを活用し、相手方ひな形でもリスク配分を意識した契約調整を実施。

経営企画室が法務・コンプライアンスを兼務

経営企画室 伊達友香 様

御社の事業内容について教えてください。

伊達様 “ひろでん”の愛称で親しまれている当社は、路面電車・バス・不動産の3事業を軸に、広島の交通と暮らしを支えています。今年春には、ABT(アカウント・ベースド・チケッティング)方式による新乗車券システム「MOBIRY DAYS」を導入し、スマートフォンのQRコードで運賃が精算できるようになりました。さらに夏にはJR広島駅ビル2階に高架で路面電車が乗り入れる全国初の構造が整い、JRとの乗り継ぎがよりスムーズになりました。

法務部門の組織体制や業務内容について教えてください。

伊達様 当社には法務専任部門がありません。法務・コンプライアンスは経営企画室が担っており、5名体制で業務を分担しています。契約書レビューは私が一次チェックを担当し、重要案件などは必要に応じて全員で二次チェックする体制です。弁護士資格保有者のような高度専門人材はいませんが、少人数でガバナンス業務と並行しながら法務対応を進めています。

石橋様 私は今年10月に経営企画室に加わったばかりで、この異動を機に法務業務に携わるようになりました。契約書レビューを伊達のサポートとして担当するほか、社内規程整備や中期経営計画の開示、サステナビリティ経営推進など幅広い業務に携わっています。

契約関連業務は業務全体のどのくらいを占めていますか。

伊達様 時期によって変動しますが、体感では全業務の約4割が契約関連です。年間の契約件数は150〜160件ほど。今年度は例年より数が多く、上期だけで100件ほどありました。案件が集中する時期には、1日中契約書レビューにかかりきりになってしまうこともあります。契約の約7割が非定型で、運輸業特有の内容が多く、例えば路線バスの費用分担契約や、新乗車券システム導入に伴う準委任契約・知財関連契約などがあります。

トライアルで操作性や精度の高さを実感

経営企画室 石橋美祐 様

LegalOnの導入前には、弊社の「LegalForce」をご利用いただいていました。導入の経緯を教えてください。 

伊達様 私が経営企画室に異動した当時、契約審査の経験がなく、前任者の引き継ぎだけでは不安がありました。そのため、判断の基準となるツールの必要性を強く感じていました。AI契約書レビューサービスについては他社製品を導入していたのですが、ちょうど更新時期でもあったことから、紹介を受けたLegalForceをトライアルすることにしました。1カ月間、部内の全員に仮アカウントを配布し操作性や精度を検証したところ、リスクの指摘理由や関連条文・解説まで提示される点が評価でき、初心者でも一定の審査精度を確保できるとして、正式導入を決めました。 

以前のツールと比べて使用感はいかがでしたか。

伊達様 LegalForceは解説が非常に丁寧で、リスクの根拠にすぐアクセスできる点が大きな違いでした。アカウント数やコスト面でも柔軟に相談に乗ってもらえたのも良かった点です。一次チェックを私一人で行う体制のため、アカウントも最低限で十分だったので。

LegalForceからLegalOnへの切り替えはスムーズでしたか。

伊達様 LegalForceの操作性や条文検索の精度に十分満足していたこともあり、LegalOnへの移行に特に懸念はありませんでした。トライアルでは、まず部署全員で操作してみて、それぞれが実際の契約書でレビューを試すことで使い勝手を確認しました。上長にも操作してもらい、レビュー精度や操作性を体感してもらえたことが大きかったです。これにより、導入効果とコストのバランスに納得感が生まれ、社内承認も迅速に進めることができました。実際に触れて納得してもらえたことが、スムーズな導入につながったと感じています。

過去案件を簡単にナレッジとして活用できるレビューとテンプレート

 「レビュー」の活用方法や便利な機能について教えてください。

伊達様 当社ではどのような案件かにかかわらず、基本的にまずLegalOnのレビューにかけるようにしています。表記揺れ・記載ミスのチェックをする必要があるためです。非定型契約では過去契約の横断検索機能も積極的に活用しています。

便利に活用している機能としては、特に「条文検索」機能があげられます。例えば、運輸業に関する清算条項は計算式や按分に関する表現が複雑になりがちなのですが、それを「按分」「乗じて」などのキーワードで条文検索することで、簡単に過去案件を参照できるので助かっています。

レビューでは、事業部が作成した契約案の意図を尊重しつつ、数字や計算式との整合性を確保する形で表現を調整しています。また、運輸業特有の言い回しも検索できるため、事業者間で認識の齟齬が生じないようにする効果もあります。

石橋様 LegalOnはレビュー画面から関連法令やガイドラインにすぐアクセスできるため、法務経験が浅い初心者でも安心して進められます。通常は書籍やWebで調べる必要がある情報も瞬時に参照でき、契約書レビューの効率化だけでなく、知識習得にもつながる点が非常に有益だと感じています。

「LegalOnテンプレート」はどのように活用していますか。 

伊達様 当社は専門事業者との取引が多く、契約書は相手方が提示するひな形を使うケースが大半です。LegalOnテンプレートには、契約類型ごとに当事者の立場に応じて、有利・中立・不利など複数パターンのひな形が搭載されています。それらと相手方のひな形を比較することで、交渉スタンスに応じた文言選定やリスク配分の判断の参考になります。例えば、今回の契約では中立的な立場を重視したい場合には、テンプレートから該当する条文を参照して調整する、といった具合です。

石橋様 当社のように法務専任部門がない場合、先方ひな形だとどうしても相手有利になりがちです。過度に偏った契約にならないよう、条文の内容や表現を確認することが経営企画室の重要な役割ですが、LegalOnテンプレートを参照することで、リスクを適切にコントロールしつつ、交渉の方向性が判断しやすくなりました。

スピード・精度・教育の面でプラスの効果

LegalOn導入による成果・効果を教えてください。 

伊達様 導入により「審査スピード」「レビュー精度」「教育」の3点で大きな成果を感じています。特に教育面では、レビュー結果画面から関連法令・ガイドラインに直感的にアクセスできるため、審査と学習を並行して進められます。書籍やネットではその時必要な情報を探すのが大変ですが、レビューでは「この契約のこの条文に関係する情報」をシステムが示してくれるため、知識が体系的に蓄積される実感があります。

また、人の目だけでは見落としがちな業法違反や条項の抜け漏れもAIが検知してくれるので、たとえ高度な法務の専門知識がなくても一定の審査レベルを維持できます。これは限られた人員で契約業務を行う当社にとって非常に大きなメリットです。

さらに、LegalForce時代の契約を含め約200件の契約データをLegalOnに蓄積し、ドラフトから最終版までバージョン管理しています。LegalOn上でレビューすればするほど案件が蓄積されますし、高い検索性も備えているので、LegalOnを使えば使うほど審査精度と効率が向上していると実感しています。 

法務組織としての今後の展望をお聞かせください。

伊達様 現在は1アカウントで運用していますが、将来的には契約アカウント数を増やし、二次・三次チェックにもLegalOnを活用していきたいと考えています。複数の目でリスクを管理できる体制を整え、契約書審査の精度や安全性をさらに高める方針です。

また、現在当社は次期中期経営計画の策定を進めているのですが、事業の持続的発展を支えるためには、法務機能の基礎体力を底上げする必要があると認識しています。今後は、知識と経験の継続的な強化に取り組み、組織全体の法務リテラシーを高めることで、より安定したリスク管理体制の構築を目指していきます。

まずは「使って慣れる」ことが重要

LegalOnはどのような企業、法務部におすすめですか。 

伊達様 契約書のやり取りが多く、審査業務の負荷が高い企業や、法務知識の底上げを図りたい組織に特におすすめだと思います。法務専任者がいない企業や地方企業では、効率化と知識習得の両面で大きな効果が期待できます。私自身も法務初心者として、契約書レビューを行いながら法務知識を体系的に身につけることができ、大いに助けられましたので、自信を持って勧められます。

リーガルテック導入を検討している企業へ一言お願いします。

伊達様 リーガルテックはまず「使って慣れる」ことが重要です。私も最初は機能の良さを感じながら、何十件もの契約書を読み込ませて活用の勘所を掴みました。導入時には担当者だけでなく部署全員でトライアルを実施し、管理職も含めて効果を実感したことで、導入後の業務効率やレビュー精度向上につながりました。少しでも導入検討の余地があるのであれば、まずはトライアルを試してみてはいかがでしょうか。

(取材日:2025年11月)※掲載内容は取材当時のものです。

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